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ご先祖さま②ーご先祖さまからの贈り物

先日アメリカ人の友人と会話をしている時に、「ご先祖さまの供養って言うけど、もう成仏しているご先祖さまからのギフトってないわけ?」という質問を受けました。


ご先祖さまのギフト、もちろんあります!

ありますっていうか、それがご先祖さま供養の根本にあると私は思います。すでに成仏されているご先祖さまはは沢山いらっしゃいますし、(健康なご先祖さまは私たちをいつも見守ってくださっています。)ご先祖さま供養も、こんがらがっていた紐を解きほぐす様な作業で、供養の後には、それはそれは力強い味方になってくださいます!光に還られた沢山のご先祖さまと一緒にいらっしゃる方は、ちょっと神々しくて近寄り難かったり、ちょっと光っていたりします。美人とかスタイルいいとか、そういうことではなくて内側からピカーっと光っているんです。


自分の人生自分でなんとかするのも大事ですが、ご先祖さまは大きな大きな愛で、いつもすごーくサポートしてしてくださっていますから、沢山感謝して、ご先祖さまに助け/助けられて生きるのは素晴らしいと思います。ご先祖さまは私たちの人生の応援団です。私は子供がいませんが、きっとお母さんがお子さんを見守る様な気持ちに似ているんだと思います。


日本人にとってはご先祖さまって神様くらい当たり前かもしれません。アメリカにいると、白人の人たちの中にあるご先祖さまに対する罪の意識を度々耳にします。「私たちの文化が他の文化を奪ってしまった」というような意識です。それで多くの人がご先祖さまをどこかで疎ましく思っていたり、私は無神論者ですといって、つながりを絶っていたりしているようです。


逆にネイティブの人たちは近代化の過程で、自分たちのご先祖さまのあり方を、外から徹底的に否定されていますから、ご先祖さまのあり方を忘れてしまった方が沢山いらっしゃるように見受けられます。これは日本と似ているかもしれませんね。

人種や文化的背景を超えて、ご先祖さまとのつながりを忘れていたり、否定していたりするのを目の当たりにして、これは現代を生きる私達に何か共通している事なのかな、と思わずにはいられません。


私はご先祖さまと繋がるのが、ずっととても怖かったので、繋がりたくない気持ちも、否定する気持ちも痛いほど、良く分かります。でもそれは、自分からライフラインを切り離している様に思うんです。


※ちなみに誤解がない様になんですが、アメリカにも、今でもご先祖さまを大切にされてる方が沢山いらっしゃいます!こういう方からは、すごく愛に満ちたエネルギーを感じます。私は個人的に、代々ご先祖さまを大切にされているネイティブの方の言葉や行動に感動して、何度も涙を流しました。


ご先祖さまとの繋がりに蓋をして、自分で全部やるって、本当に大変だと思います。もしかしたら、その方の魂が「一人で全部やってみる」という学びを選んでここにいらっしゃるのかもしれないので、その選択には心から敬意を払います。ただ、大変だって思うんです。ご先祖さまのサポートを肌で感じてみて、このサポートがなかったら諦めちゃってたな、とか、結構しんどいなって思うことが多々あります。私は愛を感じられる様になって、どんどんと体も心も軽くなりました。うまく言葉に出来ませんが、1人じゃない、というか、「自分」という意味が変わっていく実感があります。

例えば、シャチはアザラシの捕獲で有名ですが、アザラシの狩りができるのは、シャチの中でも、代々アザラシ狩りをしてきたグループだけです。親から子、孫へと受け継がれてきた生きるための知恵です。どこかのタイミングでアザラシを捕まえられる事が出来たハイパーなご先祖シャチ様がいて、それでその家系は代々生き延びてきたんですよね。どんな状況になってアザラシつかまてみようって思ったんでしょうね、相当困っていたんだと思います。すごいですよね、革命です。

私たちもシャチと似ていて、多分自分では氣が付かない先祖代々の知恵があると思います。歴史の教科書には載っていなくても、社会のために、人のために、人類のために大きな貢献をした、ピカーっと光る大変誇らしいご先祖さまが、どなたにも必ずいらっしゃいます。ご先祖さまは星の数ですので、いないはずがないんです。だからそういうご先祖さまとどんどん繋がって、大きなサポートをいただいたらいいと思うんです。(ちなみに、一方的にいただいていると氣のバランスが崩れてしまうので、お祈りやお供物など、そのサポートに感謝をお伝えする事も大切だと思います。ファンとミュージシャンみたいなイメージです。)



ご先祖さまから受け継がれるものはパッケージディールなのではないでしょうか。パッケージも家系によって千差万別だと思いますが、長いことご先祖さまとの関係がない場合、例えば百年くらい誰も入ったことのないお屋敷がどーんと裏庭にある感じです。すんげー豪華なお屋敷で、ずっとあそこにあるんだけど、何があるかわかんなくて、中に入るの怖いんよね。って。


思い切って扉を開けると色々見つかります。ご先祖さまの生きてきた時代には大切だったけど、現代を生きるには不要なものや、当時はありきたりだったかもしれないけど、今の時代にはとっても貴重な、ものすごいピッカピカの財宝が出てきたりします。ワオ、こんなすごいのミツケチャッタ。って驚きます。


例えば、私はひいおばあちゃんがお裁縫の達人で、目で見た物をなんでも作れた事を知りました。私、家事全般得意ではないんですけど、お裁縫をする時は、ひいおばあちゃんを想います。そうすると不思議とアイデアが湧いてきたり、自分では思いもよらない素材に出会ったり思いも寄らないことが起きます。意識の外側からサポートを受けているな、って感じます。とっても心が潤います。


おうちのお掃除の様に、家系の流れに風を入れて、埃をはらって、不要なものはそれが必要な方にお渡ししたり、処分したりして、未来につなげたい大切なものを残していったらいいと思うんです。そしたら未来を生きる子供や孫の世代も、気持ちよくご先祖さまのサポートを受けることが出来ますよね。また未来で不要になる物もあるかもしれないけど、そしたら子供たちが対応してくれるって信じて、今できる事精一杯をしたらいいと思うんです。


このご先祖さま屋敷の鍵は、いつも私たちの手元にあります。開いてみようって思った瞬間から、扉が開いていきます。まずは鍵穴から中を覗いて見るのもいいかもしれません。


どうかご先祖さまと繋がって、ご先祖さまの大きな愛を感じてみてください。近々のご先祖さまが難しい様なら、昔の昔のご先祖さまに思いをはせてみてください。沢山の贈り物が待っていると思います。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

愛を込めて

きょうこ


art credit:Ellen Uytewaal/Behind the Veil


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