私はこの感情の便秘にとってもなりやすいです。若い頃は特に感受性ビンビンなのに自分の感情が分からず、神経質になって随分と苦労しましたー。
若い頃は、映画観た後2日間くらい凹んで仕事が手につかなかったり、上司に怒られて、次の日の朝怒り爆発で目覚めたり。はたまたちょっと注意された事を1週間くらい引きずったり、自分の怒りを他人に向けたり。ああ、数えればキリがありません。周りにも沢山ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
こういうのって氣の状態が現れたとても自然なことですが、自分が苦しいですし、時には他の人も巻き込んでしまうので、どうにか気持ちの切り替えをもっと簡単に出来ないかなとか、出来るだけ他の人を傷つけずに感情を発散する方法はないかな、という事で、長いこと研究をしています。思い出話が長くなりましたが、これまで色々試してみて役に立った対応策をいくつかお伝えさせてください。
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感情って、頭から入ってくる情報と違って、意識の外から、びっくり仰天のタイミングで発生しますよね。でも、何か情報が入ってきて、それに反応して感情の波が発生しているので、基本的な構造は、頭から入ってくる情報と変わりないんだと思うんです。
感情の難しい所は、目に見えなくて、なんとうか氣体みたいに目に見えなくて、どれが誰のだかわかりにくいこと、そして感情の渦の中に入ってしまうと外から見られなくなる事だと思います。感情を見つめるって、まるで車を運転しながら、それを同時に飛行機から眺める様な作業です。難しいですけれども、それでもできる事はあります。
まず、定期的感情チェックをお勧めします。変化に氣がつくためには、変わる前の状態がわかってる必要があります。例えば20度の部屋にいて、そこから30度の部屋に入ったら、あ、あったかいな、って氣がつく感じです。これは温度の変化に氣ついていますよね。感情グルグルの中にいる時はグルグルしていることに氣がつけないんです。なので定期的にチェックポイントみたいなのをつくって、私、今イライラしてるかな?わくわくしてるかな?ざわざわしてる?などと自分に聞く習慣が役に立ちます。今日の波どうよ?って、感情を外から眺めてみる作戦です。
朝起きた時、トイレに行く時、寝る前などのタイミングでもいいと思いますし、タイマーをセットしてもいいかもしれませんね。少し慣れてきたら、お店に入る時や人の家を訪ねる時など、今と違う空間に入る前、誰かに会う前など、新しい環境に身をおく前にチェックポイントを作ると、変化に氣がつきやすいです。
もし感情の波???はっ?となる様なら、行動のクセを見つけることで、感情の波をチェックできます。例えば私は、イライラしているとお料理が雑になります。車の運転も荒くなります。これ、イライラ風の中にいる私です。今日はイライラしているって氣がつけたら、儲けものです。あらイライラしているのねーと、感情の声を聞いて、じゃあ今日はあんまり無理しないでおこう、って対応ができます。
ちなみに、イライラしている時に何か面倒な事を言われてカッチーンとなるのは、イライラと面倒がぶつかっているからです。余裕のある時は氣になりませんよね。誰かが何かしたからイライラしてるんじゃなくて、イライラしてるから誰かの何かが氣になるんですねー。不思議ですね。
もし誰かと一緒にいて、感情的になってるなと感じるときは(感情的な自分に氣がつければ)その場から離れて、新鮮な空気を吸うといいと思います。これは本を閉じるのと似ていて、心の中にスペースができます。深呼吸をして、自分の呼吸を取り戻してください。
情報の便秘でも少し書きましたが、自分に合った環境に身を置くことも大切だと思います。人との関係、環境、ニュースや映画などの情報を通しての中で沢山の感情が生まれるので、このテレビみると観た後ずーんとしちゃう、とかこの人といるとどっと疲れるなど、サインが見つけられるならば、そういう人、モノとは思い切ってお別れして、自分がいい感じでいられる環境、人、情報を選ぶことも大切だと思います。
私はこれで悩んでいる人多いと思うんですけども、感受性が強いと、他の人の感情に共鳴しやすいんです。いっぱい音叉つけて歩いてる、みたいな感じです。なので、感情がダダ漏れの人の周りにいたり、人混みに長い間いると、勝手に体が共鳴しちゃって、どれが自分の分からなくなってしまって、自動再生モードに入ったり、氣を失うんじゃないかと思うほどヘトヘトになります。このお話は長くなるので、また氣の便秘③で書かせてくださいね。
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私は、感情も入ったものは消化して出すのがいいと思っています。一つの感情にとどまっているときは消化に時間がかかっているサインなので、プリンと出してしまいましょー!
ここでは、いくつかおすすめの出し方を紹介したいと思います(あくまで個人的な経験からのおすすめです)。便秘薬の様なもので、根本的な解決にはなりませんが、感情のお通じが滞ってしまった時にはおすすめです。
イライラ:汗を少しかくまで体を動かします。特にひねり運動がおすすめです。イライラは汗と一緒に体の外に出ていきます。自然の中をお散歩や半身浴もおすすめです。
ぐるぐる/むかむか:紙に書きます、ただひたすら書きます。ぐるぐると線を書くだけでもいいです。普段口にできない様なあんなことや、こんなことも、誰も見ていないですから、書いて書いて書きまくり、ああー、もう出ないというところまで書いたら、「もう私は考え切りました。これで終わりです」と唱えてその紙を捨てて忘れましょう。燃やしちゃうのもおすすめです!
ずーん(悲しい):おんおん泣きます。泣けない時は泣ける映画や音楽の力を借ります。信用できる方にお話しするものいいと思います。沢山泣いたあとは体が冷えるので、お水をたっぷり飲んで、お風呂に入るのがおすすめです。そして美味しいもの食べましょう。
どきどき(怖い):怖い時は息が浅くなりがちです。深呼吸です。自分の呼吸を取り戻してください。腎臓をさするのもおすすめです。そして怖いと思っている事をほんの1ミリだけ行動に移してみてください。意外となんで怖かったんだろう?なんて思ってスッキリする事があります。
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今日は感情を消化するアイデアを紹介させていただきましたが、本来感情というのは大きな力です。歌でも映画でも、名作は感情が動かされますよねー。だから歌を書く、詩にする、映画にする、絵にするなど、世界中の感情をアートに昇華するすることは私の夢の一つです。詰まる前にキャッチして、上手に活用したいですよね。アートとまでは行かなくても、模様替えしたり、お掃除したり、森に行ったり、いつもと違う事をする原動力になると思います。
最後に、感情にはその特定の感情を引き起こす根っこがあります。宿便です。宿便を出すのを「手放し」なんていったりもします。これは小さい時からの癖だったり、ご家族のくせだったり、先祖代々のくせだったりすることもあります。繰り返し繰り返し同じ様な状況になったり問題が起きたりする時はどうか一人で抱えないで、ぜひプロの手をお借りしてください。例えば、お家で雨漏りしたら、大工さんに頼みますよね?水漏れしたら配管工の方に頼みますよね?それと一緒で、感情や心も、身体にケアとしてプロに頼むといいと思うんです。カウンセラー、セラピー、心理療法士、など沢山のヒーリングのプロがいます。鍼やマッサージも実は感情の根っこを癒すのに向いてるんですー。自分に合う方法を見つけて、根っこをぽぽーんと抜き去ってどんどんお氣楽氣楽になっていきましょう!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
愛を込めて
きょうこ
Photo credit: engin akyurt