新年、あけましておめでとうございます。
唐突ですが、私は日本古来の八百万の神や精霊信仰がすごく好きです。
私は生きる事をどうやったら納得できるか、どういうふうに物事を捉えたらいろんなことに合点がいくかをずっと考えてきました。
いろんな人がいろんな事を言うので、そうか、そういう考え方もあるよねとか、社会人としてはこうあるべきって言われて、なるほどそういうもんか、と自分を納得させたりしてきたのですが、歳を重ねてわがままになってきて、人に言われて無理矢理やっていたことができなくなってしまいました。私、我が強いんですよ。
そして、自分なりにあれやこれや模索しているうちに、なんというか日本人なら本当に当たり前の、昔ながらの考え方が体に合ってるなー、と思う様になりました。人によって体に合う考え方は違うと思いますが、私の答えは足元にありました。一つ一つのものに命が宿っているという考え方が一番しっくりくるんです。みんな生きてるよなーって。
そう思ってから色々なものが面白くて輝いて見えて、しばらく石とか、木とか、虫とかに感動してたんですけど、ある時、地球も1つの命なんだなって思ったら、尊敬がやまなくなりました。
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地球を一つの命として見た時、地球のすごさに度肝を抜かれます。
まずですね、地球は少なくとも46億歳です。それはつまり、46億年分の経験があると言うことです。40年でひーひー言っている私には想像もつきません。地球は変化を繰り返しながら、ずっと生きてきたんですよね。
そして、他の惑星と関係性がすごいです。その絶妙な距離感。これは、人とごんごんぶつかりながら生きてきた私からすると、ただただ尊敬の一言です。他の惑星と近すぎもせず遠すぎもせず、ちょうどぶつからない距離感で、でも連携を取りながら、今日も元気に太陽のまわりをぐるぐる回っています。(太陽も回ってますし、天の川銀河も回ってるので、本当はもっとずっと複雑なんだと思います。)地球からしたら金星や火星は兄弟の様な感じかなって考えると、なんて調和が取れてるんだろう〜って思います。その昔は小競り合いもあったんでしょうか。太陽系の誕生から今の形に落ち着くまでの間は、きっと色々あったんでしょうね。
太陽は地球の旦那さんでしょうか。いつも一緒で羨ましいです。太陽が出ると、生き物全部が太陽ーー!ってなるから、太陽のことすっごく愛してると思うんですよね。ああ、やや暑すぎますっていう時もあるでしょうけでも。
そして何より感動するのは、地球のクリエイティビティです。最初は小さな小さな微生物から始まって、星々や太陽との関係、地球自身の変化の中で、自然淘汰(トライ&エラー)を繰り返して創られてきたのが自然です。森も、川も、山も大氣も、地球が長い長い時間をかけて創り出してきた作品です。私たち人間も、地球の創造の一部ですよね。命をつなぐために子孫を残すという創造とか、感動の嵐です。(他の星の事情を知らないのであれですけど、子供を産むのって宇宙共通なんでしょうか?)
アーティストの方々が一生をかけて、表現を磨かれていくと思いますが、地球は46億年間、アーティストです。地球作品の効率性、創造の幅、複雑さはこの長い時間の試行錯誤があってのものだと思いますし、その完成度の高さには目が眩みます。
なんだかこう考えると、私ってなんてちっぽけなんだろう、って悲しくなっちゃいそうですけども、私たちも例えるなら地球の細胞のひとつひとつですから、生きているだけで46億年の叡智が詰まっているんだと思うんです。鍼の学校で随分と人体の事を学びましたが、んまーーー、すごいです。なんてったてすごいです。全部が連携してるんですよ、肝臓も腎臓も別々じゃなくて、連携しています。細胞の一個一個がそれぞれの場所で働いて、生きて死んで再生して、全体を構成しています。
私たちの体、地球製ですから、すごいんです。私たちがすごいんじゃなくて、地球がすごいんです。46億年の創造の賜物をいただいて生きています。言葉に出来ないくらい感謝です。命を大切にしたいですね。
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地球は何を思って、何を感じているんでしょうか。
気候変動や地震などは、地球という命の立場に立って見ると、私たちが発熱したり、嘔吐したりすることの地球バージョンだと思います。母なる地球があんまり具合が悪くならない様に、できる事を少しでもしたいです。この話は色々言いたくなりますが、私が一番言いたいことは、地球に健康で幸せに生きしてほしい、という事です。消費ではなく、共生を目指したいですね。
地球があんまりにも大きので、私一人くらいくらい良くない?細胞一個くらい良くない?って思っちゃう事もありますが、例えば蚊に刺された時、そこにある細胞って全体からしたらちょっとだと思うんですけど、めっちゃかゆいし氣になりますよね。地球も感じると思うんです。かゆいな、とか痛いなとか。今日調子良いな、とか。だから一細胞として、自分の仕事をしっかり全うするのは地球の一部として大切だと思います。たかが細胞一つ、されど細胞一つです。
それと、地球は私たち一人一人の事を本当に、本当に心から愛で見守ってくれていると思います。お母さんが子供達を見守る様に、愛する様に。痛いんだねとか、楽しいことがあったんだねとか、ずっとそっと、見守ってくれていると思います。愛の深さも46億年級だと思います。想像を絶する大きな愛です。
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最後に、まだ地球に生まれる前の魂の私たちは、きっと地球を外から見ていて、本当に地球の美しさに憧れて、夢に見て、この星に住んでみたい!この星を体験したいって思って、ここにきていると思うんです。そして地球に生まれることが決まったときは狂喜乱舞で喜んだんだと思うんです。
例えるなら、ずっと夢見ていた海外の国に初めて旅行に行く様な。。。その魂版が地球での命ではないかと。魂の大冒険です。
大変な事も多々あると思います(夢見た国に旅行に行っても、大変な事ってありますよね)、だからこそ、今ここにいる間に、地球への憧れや愛を思い出して、綺麗ですね、今日もすごいですね、外からみた時もすごかったけど、地球に来てからも感動の毎日ですって地球に話しかけたらいいと思うんです。地球も一つの命ですから必ず伝わります。恥ずかしければ心の中でもいいんですけど、どうか地球に感謝と愛を伝えてください。そうして憧れの地球人としての一生を、えっさらほっさら謳歌していきましょう♪
最後まで読んでくださってありがとうございます。
愛を込めて。
きょうこ