世界は名前で溢れていますね。
ことだまってご存じだと思います。
言葉に思いがこもるとそこに霊力が宿り、現実に影響を与えるという日本古来の考え方です。私はこの考え方に共感します。「ありがとう」という言葉自体に力がありますが、心からありがとうと思っていて、つまり波動が感謝の状態にあって、それを「ありがとう」という言葉で表現した時、空氣がありがとうで満たされます。言葉と波動が揃っていると、時と場が重なって一つになっている感じで、心地よくていつまでも聞いていられます。音と歌詞の関係に似ているかもしれません。
*
名は体を表すと言いますが、これ本当だなって思うんです。私のスピリチュアリティの先生はよく、「名前は住所です。」とおっしゃいます。チャネリングをする時、名前がわかると、その方のエネルギーに行き着けると言う意味です。一生のうちで、多分個人が一番使う言葉が名前ですので、そこにエネルギーが宿るというのは、うなずけます。
神様や精霊が出てくる日本のアニメでも、名前がいかに大切かと言うことがよく語られますよね。名前を取られると危ないとか、名前を知られると魔法が効くとか。。。私アニメが好きで、よく見るんですけど、私がシャーマニックスクールで学んだことと、アニメの中で語られる事にすごく共通点があって、ずっと不思議だったんです。日本のアニメは古来の聖霊信仰とか陰陽道とかの影響を色濃く残していて、現代版スピリチュアリティの教科書なのかなって思ったりします。アニメが世界中で愛されるのは、そこに真実があるからかもしれませんね。
*
東洋医学の学校でツボを習いましたが、アメリカではツボを番号で教えます。例えば、ST 36は胃経の三十六番目のツボという意味です。古来、ツボは番号では表現されず、全てのツボに名前があり、漢字が当てられています。ST36の本来の名前は「足三里」といいます。主脈だけでもツボが360もあり、全ての名前を覚えるのは大変、とか英語に訳す時に不都合だったので、番号制になったのだと想像しますし、実際番号は覚えやすく、伝えやすくもあります。
ただ名前を知ると、ツボの意味が何倍もわかる様な氣がします。ST36って聞くと、なんかのボタンの名前みたいですけど、「足三里」という名前を見ると、あ、足にあるツボで、どっかから三里なんかな?なんてツボのイメージがつきますよね。まだまだ全部のツボの名前を知るには至っていませんが、時間がある時はツボの名前を見て、効用と照らし合わせます。漢字って一文字に沢山の意味が込められるので、短い言葉でいっぱい説明できるんですよね。本当にツボの効用と名前が一致している事が多くて、古来の人は名前に対して、すごく慎重だったんだろうなと思わずにはいられません。
*
アメリカの道の名前、土地の名前はおもしろんです。西洋人が入植してきた後につけられた名前がほとんどで、よく人の名前が当てられています。ジェファソンストリートとか、マーチンルーサーキングJr .ストリートとか。。。コーヒーで有名なあのマウントレイニアも、探検家の方がお友達のレイニアさんの名前にちなんでつけたんだそうです。もし私のお友達が、私の名前を自然物につけてたら、恥ずかしくって仕方ないと思います。きょうこ山とか、きょうこ星とか。。。きゃーーーですね笑。
山や道にはネイティブの方々が呼んでいた名前があり、この昔の名前を知ると、ツボの名前同様、そこに奥深さを感じます。こういった自然物の名前をネイティブのものに戻すという活動が今でも続いています。私は長い時間をかけて磨かれてきたものに美しさを感じるので、古き良き名前にどうしても共感してしまいますが、海を越えて、新たな地に死に物狂いで辿り着き、その土地を知り、名前をつけた探検家さんたちの気持ちもわかる様な氣がして、複雑な思いがあります。
*
情報のスピードが早くて、毎日新しい名前が生まれて、番号が付けられて、覚えることがいっぱいな世の中ですが、改めて名前って大切だなって思うんです。波動にピッタリな名前はすぐ覚えられますし、ずっと呼ばれ続けてきた名前には魂が宿ります。私の「きょうこ」という名前も今まで何千回と呼ばれてきて、いろんな波動で呼ばれてきて、その結果として今の「きょうこ」があります。いつも愛いっぱいに「きょうこ」と呼ばれていたらきっと「きょうこ」は愛でピカピカになると思いますし、いつもダメなやつとして「きょうこ」と呼ばれていたら、私は、カサカサ「きょうこ」になると思うんです。
どうか大切な方の名前を愛いっぱいで呼んでください。怒りや憎しみを感じる時は、王様の耳はロバの耳で、どっかに吐き出しましょう!そして名前は優しく読んでください。それだけで、人や物の波動が上がっていくと思います。
皆様の名前が愛でピカピカになっていく事を願っています♪
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
愛を込めて。
きょうこ
Photo credit: unknown