今日は、東洋医学のお話をしてみようと思います。
前回、氣って何?っていうお話を書かせていただきましたが、
今日はその氣が体の中をどう流れていて、どんな風に私たちの体に影響してくるかという事を
書いてみようと思います。
氣は体の中を川の様に流れています。
例えば主要な12の経脈は、六臓六腑に対応してていて、体全体を24時間をかけて一周します。
この氣の流れは、日々のストレスや生活習慣によって、
例えば台風一過の川や、雨が少なく水量が減った日の川の流れの様に日々変化していて、
ある時は流れが速くなったり、またある時は濁ったり、
ある場所ではぐるぐる回ったりしています。
このような氣の流れの変調によって、流れによどみが出来たり、
あるいは一か所だけ非常に流れが強くなったりします。
このような体の部位には凝りや痛みが出たり、手足に冷えが出たりします。
また、イライラや鬱々、ざわざわする感じも氣の不調として捉える事が出来ます。
また、流れの偏りが長期化すると、ある特定の場所に老廃物がたまって、
血流に変化が出たり(血の流れは、氣の流れが物質化したものの一部です。)
便秘や軟便になったり、大きな病気の原因になったります。
氣の通り道である経絡には、流れにアクセスしやすい場所、
(川に例えるなら分岐点とか、カーブする所などですね)
がありまして、これを穴(つぼ)と呼びます。
鍼や灸をツボに充てて足りないところを補い、多いところを減らしたりして、
調和の取れた氣の流れを支える事が、鍼灸治療の基本だと私は考えます。
氣の流れを整えることは、大きく考えると自然と調和する事でもあります。
なぜならこの氣の流れこそが、体の中を流れる自然の流れそのものだからです。
例えば、太陽との間の氣は背骨を、月との間の氣は体の芯抽線を、
土(地球)の氣は体の前面を流れています。
*これは鍼師の人に怒られちゃうかもしれないざっくばらんな表現になりますが、私なりの表現ですのでご容赦ください。
例えば、春夏秋冬で体に流れる氣が変わりますし、季節ごとに治療も異なります。
体の中の氣の流れは、太陽や月、季節などの自然の流れの影響を受けているって面白いですよね!
当然って言われたら当然な氣もしてきますね。
ともかく、体の中だけでなく環境の変化も視野に入れた東洋医学ってすごーい、
って、個人的には思わずにはいられません。
自然の氣にそって毎日を元気にわくわく過ごしたいですね☆